こんにちは、あっきーです。
今回は、基本情報技術者と応用情報技術者の違いについて解説していきたいと思います。

IT企業に就職した、または就職したいのだけども、
基本情報技術者試験か応用情報技術者試験、どちらを受験しようか迷ってて・・
という方や、

基本情報技術者試験より、応用情報技術者試験を受験した方が楽という情報をよく見かけるけど、本当?
という方にぜひ読んでいただきたい内容です。
本記事は上記の迷いや疑問に対する助けになるかと思いますのでぜひ参考にしてくださいね。
基本情報と応用情報の6つの違い
さて、基本情報技術者と応用情報技術者を違いということですが、大きく分けると以下の6つのカテゴリに分かれるかと思います。
- 難易度
- 試験内容
- 試験日
- 合格率
- 受験者層
- 受験方法
それでは一つずつ解説していきますね。
難易度
試験実施団体であるIPAでは、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の総称)は以下のように4つのレベルに分けられています。
レベル2:基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験
レベル3:応用情報技術者試験
レベル4:高度情報技術者試験
上記の通り、応用情報技術者試験は基本情報技術者試験よりも設定されているレベルが高く、その分全体的な難易度も高いと言えるでしょう。
試験内容
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験ともに午前150分、午後150分の計300分の試験時間となっております。
具体的な試験内容の違いは以下の通りです。
午前試験
基本情報技術者、応用情報技術者ともに以下の内容となります。
もちろん難易度は変わりますが、カテゴリとしては同じと思ってよいでしょう。
- テクノロジ系:50問
- マネジメント系:10問
- ストラテジ系:20問
午後試験
一方、午後試験については出題内容は似た部分もありますが、どの問題を解答するか(必須問題なのか、選択問題か)といった出題形式と、問題をどう解答するか(解答群から選ぶ多肢選択式なのか、○文字で記述する記述式か)が異なります。
基本情報技術者
出題内容と出題形式
解答形式:すべて多肢選択式
応用情報技術者
出題内容と出題形式
解答形式:多肢選択式、記述式
ここで特筆すべきは、基本情報技術者の午後試験は多肢選択式であるのに対し、
応用情報技術者の午後試験は一部記述式も含まれているということ。
そして、基本情報技術者の午後試験ではアルゴリズムやプログラミング問題は必須問題であるのに対して、
応用情報技術者試験では選択対象の一つであり、必ずしも解く必要はないということです。
ここをどう考えるかが、比較するポイントの一つかと思います。
試験日
基本情報:毎年上期・下期の一定期間(数ヶ月間)で受験が可能
応用情報:毎年4月と10月の第3日曜日
※基本情報技術者試験も令和元年までは応用情報技術者試験と同じく4月・10月の第3日曜日が受験日でしたが、令和2年下期より、CBT方式に変更するとともに、3〜4ヶ月程度の一定期間が設けられ、その期間中に受験するという方式に変わりました。
合格率
基本情報技術者:約24.4%
応用情報技術者:約21.1%
※どれも平成22年春〜平成31年春の統計データをもとに算出
受験者層(合格者平均年齢)
基本情報技術者:25.1歳
応用情報技術者:28.9歳
※どれも平成22年春〜平成31年春の統計データをもとに算出
受験方法
基本情報技術者:CBT方式による受験
応用情報技術者:従来型の筆記による受験
※CBT方式に関する詳しい解説は以下をご参照ください

基本情報技術者から始めるのがベター
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験でつまづきやすい「アルゴリズム」や「プログラミング」問題がないため、基本情報技術者より取りやすいとも言われています。
たしかにそれも一理あるかと思いますが、だからといって私は応用情報技術者試験から学習を始めることについてはあまりオススメしておりません。
それはなぜなのか?
基本情報技術者と応用情報技術者の違いでも述べましたが、基本情報技術者には、午後試験に「アルゴリズム」と「プログラミング」という大きな壁があるんです。
これをいかに攻略するかが基本情報技術者試験のポイントなんですが、これをクリアすることによって、ITエンジニアとしての実践的スキルが身につきます。
逆に基本情報技術者を取得せず、応用情報技術者だけを取得したというケースの場合、見る人が見れば、「この人はアルゴリズムやプログラミングが苦手だから応用情報だけを取ったのかな?」という考えも浮かんでしまうんですね。
なので、基本情報技術者をしっかりと合格し、その後に応用情報技術者を受験することをオススメします。
まとめ
基本情報技術者試験は、新人SE、またはITエンジニアを目指す人向けの試験であるのに対し、応用情報技術者は数年目SEの人が受験するものと言われています。
たしかに難易度や合格率を見ても、応用情報技術者の方が一段階上のレベルものに見えますが、一つ一つ着実に力をつけていくことで合格に手が届く資格です。
まずは基本情報技術者を取得し、次のステップで応用情報技術者にチャレンジするという流れが王道と言えるでしょう。