基本情報技術者試験は、午前と午後の2部構成となっておりますが、
実は特定の条件を満たすことによって午前の試験が免除となる制度が存在します。
それが午前試験免除制度です。
初めて基本情報技術者試験を受験される方はあまり知られていない制度ですが、
上手く使うことによって基本情報技術者試験を取得しやすくなります。
本記事では、午前免除制度について
誰もが疑問に思っているであろうことを徹底的に解説していきたいと思います。
本記事を読むことで、次のようなことがわかります。
✅ 午前免除制度についてわかる
✅ 午前免除をどのように受ければいいかがわかる
✅ どういう人が午前免除を受ければいいかがわかる
基本情報技術者の午前免除制度についてあまりよく知らない、という方に
ぜひ読んでいただきたい記事です。
基本情報技術者の午前免除制度とは?
IPAに認定された講座を受講し、修了試験に合格することで基本情報技術者の午前試験が1年間免除になるという制度です。
認定された講座とは、大原やTACといった資格の専門学校の講座もありますが、
IT系の専門学校や高校のカリキュラムであっても認定されております。
午前免除の修了試験は毎年6月・7月・12月・1月に実施されており、
一度落ちても再受験が可能となっています。
例えば6月の修了試験がダメでも、1ヶ月後の7月の修了試験に再受験できるということです。
修了試験は、IPAが作成する試験と、IPA以外が作成したものをIPAが審査して合格を受けたもの(IPA審査問題)の2種類が存在します。
IPA審査問題については、サーティファイという民間資格を管理している会社が提供元となっていますが、
基本的にはIPAが作成する試験をもって修了試験にするところがほとんどでしょう。
午前免除を利用した流れ(フロー)
10月の基本情報技術者試験を受験することを想定した流れとなります。
修了試験に合格すれば、約3ヶ月間午後試験の対策に絞って学習することが可能となります。
※試験の申し込みの流れ等、細かな流れについては認定講座受講先へお問い合わせください。
修了試験の合格率は?
修了試験の合格基準は、本試験同様60%以上です。
ですが内容の方については、ほぼ9割前後が過去問からの流用のようです。
ですので、過去問をしっかりと取り組んでいけば、
ある程度は問題ないかと思います。
ちなみに、大原やiTECで公表している修了試験の合格率は80%割前後とかなり高めとなっています。
IPAが作成する過去の修了試験の問題・解答は以下よりダウンロードが可能です。
午前免除の修了試験の難易度の確認や、
午前免除の修了試験に受かるかどうかの判断ポイントとして積極的に利用していきましょう!
どういう人が午前免除制度を受けた方がいいのか?
さて、ここまでご紹介してきましたが、
スケジュール的に修了試験はかなり早めの段階で行います。
秋の本試験を見据えたとしたら、ほとんどの人が、6月・7月の試験を受けることになります。
さらにその修了試験を受けるためには、
前もって認定された講義を受けておく必要があります。
ですので、①余裕を持ったスケジュールで基本情報技術者に挑める方、
そして、②早めに午前の対策を終わらせて、じっくりと午後の対策に取り組みたいと思われている方には良い制度かと思います。
まとめ
午前免除の制度は、時間的・金銭的に余裕があり、
少しでもリスクヘッジをしたいという方にとっては良い制度となっています。
ですが、午後の問題については午前の知識がベースとなっておりますので、
午前免除をしたからといって、学習量が少なくなるということはありません。
しっかりと学習計画を練って、
ベストな方法で基本情報技術者にのぞんでいきましょう!